金曜日の午後は皆でアンデルセン博物館に行きました。デンマークが生んだ偉大なる童話作家のアンデルセンの様々な資料や生家、並びに育った家なども見学して楽しい一時を過ごすことができました。私達はアンデルセンの作品は知っていても彼の人となりについては殆ど知らないも同然でしたが、ガイドの方の説明を聞いてアンデルセンの人柄を知る事ができ、とても身近に感じることができました。

 意外だったのは、彼は童話作家としてだけでなく、切り絵作家としても有名で、様々な作品を残しているという事を始めて知ることができ、その作品を実際に見て完成度の高さに驚かされました。

 アンデルセンが育った家を見学した時に驚いたのは、家族が寝ていたベッドがまるで子供用のベッドかと思うほど小さく、小柄な日本人でさえ無理な程の小ささでした。これは当時の下層階級の人達の一種の市民信仰的な事に由来しているらしく、人が体を伸ばして寝るのは死んだ時だけであり、生きている人間が眠る時は体を伸ばして寝はしないという考えから来ていたそうです。つまり上半身は壁に寄り掛かった様な状態で寝ていたそうで、そのようでは深い眠りなんか無理じゃないかと思いました。

 他にもアンデルセンの母親が洗濯人として洗濯していた川や近くの教会等も見学しました。

 博物館内の展示物では、アンデルセンを資金面で支えてくれた人の紹介や、当時の生活・文化等を知ることができ貴重な経験をすることができました。



  


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